駆出し講師の覚書

駆出しの講師が、授業する際に自分が覚えておきたいことや自身が勉強していることをまとめます。

146回日商簿記2級合格しました

日商簿記2級(146回)に合格したのでまとめ

試験の感想

簿記の試験を受けるのは今回で3回目でした。

1回目は144回試験で勉強があまりできていないなか受験しました。144回は平均合格率が約13%というこれまでの平均と比較してもだいぶ低いものとなっており、かくいう私も見事散りました。

受験2回目となる145回66点(合格ラインは70点)で落ちました。1問4点*5問ある仕訳で2問しか正解できなかったのが敗因でした。工業簿記も少しひねられるとひっかかってしまう理解度だったのも課題でした。

 

そして今回合格した146回は平均合格率が40%超えるという状況で、何度も受験している立場の人間なら合格して当然の問題だったと思えてしまうくらいの問題でした。(146回は「近年まれにみる当り回」だったようです。なんだかどこぞのワインみたいですね)なお点数は94点でした(満点取れる問題で満点逃した感が否めないです)。

今回の試験はこれまでと試験範囲が異なるものでした(というか、最近の試験は回ごとに試験範囲が変化しています)。しかしながら、今回実際に出題されたのは1問(4点分)だったので新論点で不合格になるという最悪のルートを脱却できた人は多いのでは、と思います。また、今年度新たに追加される範囲としては圧縮記帳、外貨取引、リース取引で、もっとも難易度の高そうな連結会計が次回(147回)から出題されることになったのも非常に大きいのではないかと思います。

今回の合格率が異常に高いのは、次回からの合格率が下がることを見越してなのかもしれません。そう考えると次回からは新論点をふんだんに練りこんだ問題が出題されることが予想されるので受験される方はがんばってほしいと思います。

 

どのように勉強したか

前回の試験が落ちてから3月~6月の間にどのように勉強したかをまとめます。
以下の練習をするまでに、以下では紹介していないTACさんのテキスト・問題集を利用しました。そして2回落ちたので、追加として以下のことをやった形になります。

    1. 仕訳問題の徹底練習
      簿記でもっとも重要なものが仕訳です。前回は仕訳で点がとれず不合格になってしまったので、仕訳問題を解いて解いて解きまくりました。そのときにお世話になったのが下記サイト様です。第100回試験から最新回までの仕訳問題をまとめたpdfをアップしてくださっており、十分なパターンを学ぶことができると思います。

      www.boki-navi.com

    2. いくつかの問題集を2周する
      今回のために解いた問題集は以下のものになります。
      [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

      日商簿記2級網羅型完全予想問題集(2017年度版)
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      パブロフさんは基礎を理解するための問題集です。とても評判の良い参考書であり、実際に使ってみて評判の良い理由がわかった気がします。
      網羅型は完全予想問題集となっていますが、その名の通り様々な分野を網羅できるように作られているので模擬試験というというよりは問題集ですね。TACさんの問題は個人的に点が取りづらいので、弱点克服のために使いました。どれも使ってよかったと思えます。

    3. 過去問&模擬問題を解く
      問題集で知識を確認したあとはひたすら、過去問や模擬問題を解きました。模擬問題は大原さんの無料模試を受けたりもしましたが、やはり大きかったのは市販されているものな気がします。
      使ったのはTACさんの「あてる」、ネットスクールさんの「ラストスパート」、「未来のための~」です。
      TACさんの「あてる」を使ったのは、TACさんの問題と私の相性が悪いと感じていたためです。ネットスクールさんのほうは「量を解きたかったので使った」のが正直なところです。ただ、「未来のための~」は重宝しました。これは、過去問を一部改変してまとめた本になっています。どのような改変かというと、従来の試験に含まれる旧論点を新論点に変えてくれています。なので、「新論点の経験値がほしい」って方にはおススメです。(リンクはそのうち貼ります。)

 

これから受験する方へ

次回からの試験は難化することが予想されます。まずは仕訳を完璧にすることが大切です!得点源ですので!そして工業簿記を得点源にしましょう。テキスト、問題集を何度も解いてわからないところを可能な限り減らすことが大切です。

工業簿記は試験範囲自体は変化しませんが、ちょっといじわるな問題が出題されるときがあります。そうなってもいいように、問題集を何度も解いたら模擬問題をいくつも解いて初見の問題にしっかりと対応できるかを確認するのが良いでしょう。

そして何より大切なのが、解いた問題については点数などを細かく管理しておくことです。直前に必要なところだけ確認できると同時に量を解くことで自信にも繋がります。
私はエクセルを使って管理していました(下図参照)。満点だったら◎色、とか自分の中でのラインを越えたら◎色とか色をつけて管理していました。

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また、点数以外にもケアレスミスをしたらミスの仕方をメモしたほうが良いです。たとえば、値は出したのに足し忘れたとか…月割し忘れたとか…

とにかく、記録が大切です!

 

私も3回受験した合格した人間なので、あまり偉そうなことが言えません。
みなさまが一発で合格できることを祈っております。がんばってください。